小児科医コラム
予防接種[New!]
予防接種によって、表1に示すように多くの命が助かっています。しかし、副反応もゼロではないことも承知しておく必要があります。ワクチンの有効性と副反応を天秤にかけると圧倒的にワクチンの有効性の方が高いと考えられます。例えば、麻疹はワクチンのない1950年代には年間約2万人以内の小児が命を落としていましたが、現在ではほとんどなくなり2016年には「日本は麻疹が排除された」とWHOから認定されました。また百日咳もワクチンのない1950年代には年間1〜1.7万人の小さな命が奪われていましたが、現在では5人未満に減少しています。平成28年度の全国交通事故死亡者数は3,904人ですので、どれだけ多かったか想像できると思います。ワクチンで予防できる感染症は、ワクチンで予防することが基本です。...>>このコラムを表示
経口補水療法[New!]
嘔吐や下痢は、日常診療で多く見る症状で、一般的にはウイルス性の急性胃腸炎が原因です。嘔吐のために水分やミネラルが取れないのに、下痢でどんどん水分・ミネラルなどが出ていくと脱水症を引き起こします。お母さんたちの中には、お子さんの嘔吐が続いて水分が取れないのに、下痢も始まって慌てて病院を受診して、点滴してくださいとお願いする という経験をされた方がいらっしゃると思います。今でも重症の脱水症の場合には点滴治療を行いますが、最近の急性胃腸炎の治療では、脱水を未然に防ぐことと、脱水症の症状を軽減させる目的で経口補水療法が推奨されています。...>>このコラムを表示
発達障害について[New!]
発達障害について小児科医から伝えたい情報は、一般的な小児科医は発達障害についてなんとか協力したいと考えているということです。ここにたどり着いた方は小児科ではどのような支援をしてくれるのだろうということを知りたいのではないかと思います。...>>このコラムを表示
こころの問題[New!]
1)「からだことば」の意味・・・心理社会的ストレスとの関係「心身相関」という言葉をご存じでしょうか?人間の心身は相互に関係しあっていて、「身体の症状」のために不安や気分が落ち込むなどの「心の症状」が発生することもあれば、「心の症状」のために、頭痛や腹痛などの「身体の症状」が発生したり悪化したりすることがあります。特に子どもは、心身が発達している途中なので、心理社会的的ストレスの影響が直接身体の症状として出現しやすくなると言われています。...
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